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2025.10.22

お知らせ

[PHAJ&HGPI] 第84回日本公衆衛生学会総会...

第84回日本公衆衛生学会総会 公募セッション「自治体×プラネタリーヘルス×公衆衛生」(2025年10月29日)

日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)とプラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ(Planetary Health Alliance Japan HUB)の共催により、「自治体×プラネタリーヘルス×公衆衛生」をテーマとしたグループワークセッションを、2025年10月29日(水)の第84回日本公衆衛生学会総会において開催します。(HGPI セッション概要サイト

プラネタリーヘルスは、人間の健康と地球環境の健全性が相互に依存しているという前提のもと、公衆衛生の新しい姿を描く学際的な概念です。気候変動、生物多様性の損失、環境汚染など、地球規模で進行する変化は、地域の公衆衛生政策にも直結する重要な課題です。

本セッションでは、実際の自治体事例と第一線の研究者の知見をもとに、「地域で支える健康と環境」という視点からプラネタリーヘルスの実践可能性を探ります。

参加者は、高齢者ケア、生活環境、地域医療連携などの切り口から、それぞれの地域課題に応じた実践的なアクションプランを構築します。また、環境と健康の両立(コベネフィット)を視野に入れながら、自治体、保健所、地域住民が連携する多分野協働のモデルを議論する場となります。

申し込みは日本医療政策機構WEBサイト(こちら)で受付中

【開催概要】

HGPI セッション概要サイト

  • 日時:2025年10月29日(水)14:50-16:20(開場 14:40)
  • 形式:対面(前半講演部分のみ録画・オンデマンド配信あり)
  • 会場:静岡県コンベンションアーツセンター グランシップ 第8会場910号室(9階)(〒422-8019 静岡市駿河区東静岡2-3-1)
  • 言語:日本語
  • セッション番号:G-102(グループワーク)
  • 参加費:無料(ただし、学会総会への参加登録が必要)
  • 共催:日本医療政策機構、プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ
  • 参加対象:本テーマにご関心のある方はどなたでも歓迎しますが、特に自治体や保健所に勤務されている方、公衆衛生・医療・環境政策に関わる方、持続可能な地域づくりや環境保健に取り組む実務者・研究者、また、プラネタリーヘルスに関心を持つ大学生・大学院生・若手専門職の方々のご参加をお待ちしております。


【プログラム】

敬称略・順不同)

座長:鈴木 収(日本医療政策機構)・鹿嶋 小緒里(広島大学)

14:50-14:52  趣旨説明・導入

14:52-15:00 プラネタリーヘルスとは

渡辺 知保(長崎大学 教授/プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ 代表)

15:00-15:05 事例共有(1)

中村 桂子(東京科学大学 名誉教授/プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ 運営委員)

15:05-15:15 事例共有(2)

大場 規之(静岡県袋井市 市長)
石塚 浩司(静岡県袋井市 担当者)

15:15-15:25 事例共有(3)

櫻井 義之(三重県亀山市 市長)
櫻井 こころ(三重県亀山市 担当者)

15:25-16:10 グループワーク

16:10-16:20 全体共有・まとめ

【注意事項】

本セッションは第84回日本公衆衛生学会総会の一部として開催されます。

ご参加には学会への登録が必要です。

【登壇者プロフィール】

渡辺 知保(長崎大学 熱帯医学・グローバルヘルス研究科 教授)

1989年に東京大学大学院医学系研究科単位取得済退学。2005年に東京大学大学院医学系研究科人類生態学教授に就任。2017年に国立研究開発法人国立環境研究所の理事長に就任。2021-2022年には長崎大学熱帯医学・グローバルヘルス研究科教授兼学長特別補佐(プラネタリーヘルス)、2022-2023年はプラネタリーヘルス学環長(初代)および熱帯学・グローバルヘルス研究科教授を務める。東京大学名誉教授であり、保健学博士である。日本健康学会で2017年より2022年理事長、2021年より2023年環境科学会会長を務める。また、日本学術会議の第2部連携会員、Society for Human Ecology元第3副会長、Ecological Society of Americaヒューマンエコロジー部門元部会長、プラネタリーヘルス・アライアンス(PHA: Planetary Health Alliance)運営委員および同日本ハブ代表である。

中村 桂子(東京科学大学 名誉教授)

東京医科歯科大学医学部卒業。東京医科歯科大学医歯学総合研究科国際保健医療事業開発学分野教授を2016年から2025年に務める。2025年4月より東京科学大学名誉教授。環境科学会理事(2013~2017年)、世界保健機関(WHO: World Health Organization)によるWHO健康都市・都市政策研究協力センター所長(2016~2024年)、2017年から日本公衆衛生学会理事、2020年から国際学術会議・都市保健ウェルビーイング科学委員会委員、そして2024年から日本学術会議環境リスク分科会委員長。研究テーマは、都市環境と健康、ヘルスプロモーション、プラネタリーヘルス。

大場 規之(袋井市長)

1963年静岡県袋井市宇刈(大日)生まれ。1987年、慶應義塾大学理工学部を卒業後、株式会社堀場製作所に入社。1988年から1992年までフランス・ホリバヨーロッパ支店に勤務。1993年より株式会社和田塾取締役、1994年より株式会社ショーワ取締役を務める。2001年、静岡県議会議員に初当選。2003年には株式会社シーン・メイキング取締役に就任した。2009年には株式会社和田塾(現・株式会社ライトハウスエデュケーション)代表取締役、ISC留学net代表を兼任。2015年に同社取締役会長、2021年に取締役名誉会長に就任。2021年4月、袋井市長に就任(現在1期目)。

櫻井 義之(亀山市長)

1963年三重県生まれ。1981年に三重県立神戸高等学校を卒業、1986年に関西大学社会学部を卒業。1991年より亀山市議会議員(1期)を務め、その後1995年から2008年まで三重県議会議員を4期連続で務めた。県議会在任中には、リニア建設促進議員連盟会長、三重県監査委員、第101代副議長などを歴任。2009年に亀山市長に初当選し、以降5期連続で市長を務めている(2025年現在5期目)。市長在任中には、三重県市長会副会長(2015–2016)、会長(2019–2020)、監事(2023–2024)を歴任するなど、県内自治体間の連携強化にも尽力してきた。現在は、健康都市連合日本支部支部長、全国伝統的建造物群保存地区協議会理事、一般社団法人三重県社会基盤整備協会理事、鈴鹿亀山地区広域連合副連合長などを務めている。座右の銘は「着眼大局着手小局」。

日本医療政策機構 https://hgpi.org/

日本医療政策機構(HGPI: Health and Global Policy Institute)は、2004年に設立された非営利、独立、超党派の民間の医療政策シンクタンクです。市民主体の医療政策を実現すべく、中立的なシンクタンクとして、幅広いステークホルダーを結集し、社会に政策の選択肢を提供してまいります。特定の政党、団体の立場にとらわれず、独立性を堅持し、フェアで健やかな社会を実現するために、将来を見据えた幅広い観点から、新しいアイデアや価値観を提供します。日本国内はもとより、世界に向けても有効な医療政策の選択肢を提示し、地球規模の健康・医療課題を解決すべく、これからも皆様とともに活動してまいります。

プラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ  https://phajapan.jp/

プラネタリーヘルスは、2015 年にロックフェラー財団とランセット(The Lancet)のプラネタリーヘルス委員会がその翌年Lancet 誌に発表した報告書『人新世における人間の健康の安全防護策』 で提唱し、その概念が急速に普及しました。この委員会メンバーが中心となり、2016 年にプラネタリーヘルスアライアンスが発足し(アメリカのJohns Hopkins大学が本部)、60 カ国以上の400以上の大学、非政府組織、研究機関、政府機関から成るコンソーシアムとして、この多様な学際領域の急速な成長の中心的役割を担っています。そして、2023年5 月にはプラネタリーヘルスアライアンス日本ハブ(長崎大学が事務局)が組織化され、欧米とはまた異なる自然と人間社会の境界をもつ日本やアジア地域での、プラネタリーヘルスへの枠組み提供について、議論を重ねています。様々な専門分野そして、学生からシニア世代まで幅広い年代層の方の参加を歓迎します。